日立建機は、新型ホイールローダZW-5シリーズとして「ZW100-5B」(標準バケット容量=1.3立方m、運転質量=7.02t)、「ZW120-5B」(標準バケット容量=1.5立方m、運転質量=8.12t)を4月1日から発売する。
新型機は、排出ガス規制のオフロード法2011年基準に適合したホイールローダで、同社とKCMが共同開発したモデル。機械の動きを瞬時に判断し、エンジン・HSTポンプ・モータを効率のよい状態に制御する「アクティブHSTコントロールシステム」を採用した。これにより無駄なエネルギーロスを抑え、従来機比10%の燃費低減を実現した。
排出ガス規制は、日本のオフロード法2011年基準のほか、欧州Stage IIIB、北米のInterim Tier4に対応。排出ガスの後処理装置は「酸化触媒」のみで、PM(粒子状物質)を捕集するセラミックフィルタが不要なクリーンエンジンを搭載する。
振動吸収性が高く、様々な体形にフィットするメカニカルサスペンションシートを標準装備した。狭い現場での作業を容易にするため、L(Low)速の最高速を7~11.5km/hの間で自由に設定可能なスピードセレクタスイッチを標準装備した。
ライドコントロールシステム(オプション)が、走行時の車体の揺れによる荷こぼれ抑制、オペレータの疲労を低減する。
モニタには、次回オイル/フィルタ交換までの時間を表示するほか、「グローバルe-サービス」対応通信端末を標準装備した。
価格はZW100-5Bが1230万円、ZW12-5Bが1620万円。