全国オートバイ協同組合連合会(AJ)と、東京、神奈川、千葉の1都2県の各オートバイ協同組合は、バイク環境の改善を求める署名を、大阪モーターサイクルショーに続いて展開している。
「二輪車には厳しい軽自動車増税のことがあるので、今年は昨年の2倍の署名を集めたい」(AJ事務局)
30日まで続く東京モーターサイクルショー14で、AJが意気込む先には、せめて課税対象を軽四輪車と同じ条件でなければ、二輪車環境は守れないという危機感がある。
二輪車の軽自動車税増税は、四輪車のような取得税減税はない。増税率は1.5倍といわれながら、排気量50cc以下のバイクでは2倍、90cc以下でも1.66倍と高率だ。
しかも、新車を問わず全車両が増税の対象となるため、二輪車ユーザーの増税負担は2015年4月から始まる。四輪車の増税は新車に限定されているため、増税対象が限定されている上に、二輪車ユーザーより1年遅く増税されることになる。
「来年度の税制大綱ではこの不公平な課税をなんとしても改めてもらいたい。そのために残された時間は多くない」(二輪車業界関係者)
このほかにも、125cc免許(普通二輪小型限定)取得の簡便化、高速道路の二輪車通行料金の引き下げなどを求める署名も、増税見直し要望とは別に行っている。
集められた署名は、与党のオートバイ議員連盟や各行政機関の要望に役立てられる。