ジャパン・マリンユナイテッドは、舞鶴事業所(京都府舞鶴市)で建造していたKuang Ming(リベリア)向け80BC「KMシャンハイ(光明上海)」を引き渡した。
船は、舞鶴で100隻を越える建造実績を持つパナマックス・バルクキャリアで、ジャパン・マリンユナイテッド8万DWTバルクキャリアの最終船。
船は、プロペラ前後に独自の省エネデバイスであるSSDを装備したのに加え、SURF-BULBや新船首形状となるLEADGE-BOWを採用することで、さまざまな載貨状態での実海域性能を向上させており、燃料消費量の削減とCO2排出量低減を図った。
また、従来の同面積の舵と比較して、高い揚力を持つルーパス舵を採用。操縦性能を低下させることなく舵を小型化し、その結果として大きなカーゴスペースを確保した。船のHold容積は同クラスのパナマックス・クラスの中でも最大レベル。
居住区画は、数値シミュレーションによる解析と起振機による振動実験を実施し、振動低減を図った。ISO標準と比較しても低い振動レベルであり、快適な居住性能を確保した。