ホンダは、家庭内でのエネルギー創出と消費を管理し、最適化するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を導入した実証実験ハウス「ホンダ スマートホームUS(HSH US)」を米国カリフォルニア州で完成し、現地時間3月25日に公開した。
今回の取り組みは、2012年4月にさいたま市で実験を開始した実証実験ハウスに続くもので、HEMSを導入した実証実験ハウスでの家庭内エネルギーマネジメント技術の検証を米国で行うもの。
HSH USは、2013年4月にカリフォルニア大学デービス校(UCデービス校)のウェストヴィレッジキャンパス内で建設が始まった実験ハウスで、すべての家具・家電に加え、通勤用の電気自動車『フィットEV』も備えている。HSH USには今後選定されるUCデービス校関係者が居住し、実験に参加する。
HSH USは、同ハウスが1年間に消費する電力量を上回る量の再生可能エネルギーを自力で作り出すことができ、日々の通勤に使用するフィットEVの充電などに必要なエネルギーも、家庭内で創出する。また、HSH USで冷暖房や照明に使われるエネルギー量は、ホンダが開発したホームエネルギーマネジメントシステムと、HSH USの高エネルギー効率設計により、デービス地区における同サイズの新築一軒家の半分以下となる。また、水資源の使用効率も米国の一般的な家庭の3倍を実現する。