マレーシア投資開発庁(MIDA)によると、昨年マレーシアで認可された投資プロジェクトの規模は2,165億リンギで、向こう2-3年の間にプロジェクトを通じておよそ20万人分の雇用が創出される見込みだ。
製造業を中心として国内外の投資家は技術労働者を必要としており、今後は技術労働者の不足問題の解決が必要となる。
科学技術やエンジニアリングなどの技術労働者やライフスタイル、食品技術、持続可能な資源活用、電気・電子、生命科学、医療技術、輸送技術、石油・ガス、クリーン・テクノロジーなどの分野で人材が必要とされている。特殊な機械類の操作が可能な人材も必要とされている。
MIDAの人材管理部門では、需要と供給の差を埋めるために国内の人材育成に注力している。今後マレーシアで投資を計画している企業が必要とする人材の月給は平均3,000リンギ以上だという。今後は人材供給だけではなく維持や革新性の向上も必要となっている。マレーシアにおける投資プロジェクトは、これまでは組立などが中心だったが今後は研究・開発(R&D)に関するものが増えると見込まれており、高い能力を持つ労働者への需要が増えると予想されている。
2011年に第10次マレーシア計画が発表されて以来、25万6,000人分の製造業プロジェクトに関する就業機会が創出された。うち半分が技術労働者向けのポストだった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月17日)