トヨタ、労組員の妨害などでインド工場を一時閉鎖

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トヨタ自動車は3月17日、インドの2工場を16日に一時閉鎖(ロックアウト)したと明らかにした。賃金交渉の難航から一部の労働組合員が生産を妨害したり、会社を脅迫したりしているためで、「従業員の安全確保のため」(トヨタ広報部)、緊急措置に踏み切った。

閉鎖したのは現地法人トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が、インド南部のバンガロール近郊に立地させている2工場。休日の16日にロックアアウトし、17日から操業を停止している。1日当たりの生産影響は約700台という。両工場の能力は年31万台だが、インド市場の低調などによって昨年の生産は約17万台にとどまっている。

TMKは販売部門もあり、従業員は約6200人。今回の賃金改定は2013年4月から交渉しているものだが、合意に達しておらず、今年1月にはインド政府労働局による調停も不調に終わっていた。トヨタは「早急に解決できるよう労使で話し合いを進めていく」(同)方針だ。

《池原照雄》

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