海上保安庁、ジブチとスリランカに航空機を派遣…慣熟飛行と海賊護送訓練

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海上保安庁、ガルフV「うみわし2号」をジブチとスリランカに派遣
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海上保安庁は、ジブチ共和国とスリランカ民主社会主議共和国への慣熟飛行と海賊護送訓練のため、航空機を派遣する。

海保では現在、海賊対処のためソマリア沖・アデン湾に派遣されている護衛艦に海上保安官(ソマリア周辺海域派遣捜査隊)8人を同乗させ、海賊行為に対する司法警察活動を行っている。

今回、逮捕した海賊の身柄を日本に護送する必要が生じた場合を想定、迅速、円滑な身柄の護送が実施できるよう、外務省などの関係省庁の協力を得て、海上保安庁が保有する航空機を使って、ジブチ共和国への慣熟飛行と、海賊護送訓練を実施する。

3月16日、海上保安監ほか20人の乗った、羽田航空基地に所属するガルフV「うみわし2号」が羽田を出発、ジブチに向かう。18日に海賊護送訓練を行った後、翌19日にジブチ発、スリランカに向かう。羽田到着は21日の予定。

また、慣熟飛行に併せて、スリランカでは、政府関係者と海賊対策などについての意見交換も実施する予定。

海賊護送訓練は、2010年12月、日本とジブチ共和国の間で署名された、逮捕した海賊の身柄を護送する手順などに関する技術的取決めを受けて、ジブチ国内での護送手続きを確認するために実施している。2011年2月に初めて実施、今回が3回目。

2011年3月、オマーン国沖の公海上で日本関係船舶「グアナバラ号」が海賊にハイジャックされ警戒中の米海軍に救出される事件が発生した。同事件ではソマリア周辺海域派遣捜査隊が、米海軍から海賊4人を引き取り、護衛艦上で逮捕した上でジブチに移送し、ジブチから日本まで海上保安庁航空機で身柄を護送するなどの司法手続きを実施した。

《レスポンス編集部》

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