住友化学、シンガポールで高性能省燃費タイヤ用原料の製造プラントを開業…アジア市場の需要増を見込む

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住友化学は3月7日に、100%子会社の住友化学アジアがシンガポールで新設した高性能省燃費タイヤ用原料となる「溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)」の製造プラントの開業式を現地で開催した。

開業式には、シンガポール首相府のS・イシワラン大臣、在シンガポール日本大使館、シンガポール経済開発庁などの来賓を迎え、住友化学からは十倉雅和社長が出席した。

S-SBRは、世界的に高性能省燃費タイヤ用原料として需要が急速に拡大しており、同社は成長が著しいアジア市場における地理的優位性や、原料の供給などの観点からシンガポールを新プラントの建設地に選定したという。

同社のS-SBRは、独自の製造プロセス技術と、ポリマー変性技術により、高い省燃費性と耐摩耗性を備えており、国内外のタイヤメーカーから高く評価されている。現在国内にある年産1万t規模の既設プラントと、今回の新設プラントに加え、今後シンガポールでの拡張も検討している、という。

高性能省燃費タイヤの原料については、ドイツ化学大手のランクセスがシンガポールでプラント新設を発表しており、世界的にアジア市場での競争が激化している。

《山内 博》

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