大成建設、シンガポールMRT地下駅の建設工事を受注

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マリーナ・ベイ駅の地上口イメージ。同駅には既に南北線と環状線が乗り入れているが、新たに乗り入れるトムソン線の工事を大成建設が受注した。
  • マリーナ・ベイ駅の地上口イメージ。同駅には既に南北線と環状線が乗り入れているが、新たに乗り入れるトムソン線の工事を大成建設が受注した。
  • マリーナ・ベイ駅の構内イメージ。既設路線の直下に新たな駅施設を構築することになるため、難易度の高い工事になるという。

大成建設は3月6日、シンガポール都市鉄道(MRT)のトムソン線建設工事について、同国の陸上交通庁(LTA)からマリーナ・ベイ駅付近の建設工事を受注したと発表した。受注額は約334億円。

トムソン線は、シンガポールを南北に縦断してウッドランズ・ノース~ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ間30kmを結ぶMRT計画路線で、起終点を含む22駅が設けられる。全体を25工区に分割して発注されており、大成建設は既設の南北線と環状線が接続しているマリーナ・ベイ駅にトムソン線が乗り入れる部分(T226工区)を受注した。

T226工区はマリーナ・ベイ駅(延長222.5m・幅37.5m・深さ39.5m)と地下連絡通路(延長37m)、鉄道トンネル(37m×2本)、隣接するT225工区用のシールドマシン発進立坑工事で構成されている。駅施設が約40mと深く、さらに南北線や環状線のトンネル構造物が交差している部分の直下でトムソン線の施設を建設することになる。

既存の構造物を支えながら新たな構造物を構築(アンダーピニング)する必要があるため「高度な技術が求められる工事」(大成建設)になるという。工期は2月から2020年12月までの約6年10カ月としている。

《レスポンス編集部》

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