全英シングル・チャートのトップテン入り、ダンス・チャートでは3位を記録したサブ・フォーカスのミュージック・ビデオ「ターン・バック・タイム」に、往年の名車ボルボ『142』が登場した。
サブ・フォーカスは英国のエレクトロ・ミュージック・プロデューサー兼DJで、ドラムンベース界では特に注目度が高い。今回のシングル「ターン・バック・タイム」が収録されたアルバムは4年ぶりのリリースとなったが、前回のシングル「ターン・イット・アラウンド」もシングル・チャートのトップテン入りを果たしている。
このミュージック・ビデオには重要な役割を担うものが2つある。それは「不思議な力を持つ本」と、もう1つはボルボだ。ここで登場するボルボ「142」は1968年に発表され、「142」という車名はシリーズ名、エンジンの気筒数、ドアの枚数の順からなる。当時から自動車の安全技術に拘りを持っていたボルボは、このモデルからボディのクラッシャブルゾーンで衝撃を吸収させる構造や、衝撃吸収式コラムステアリング、シートベルトを衝突時にロックさせる機構など現在にも通じる安全技術を採用していた。
ミュージック・ビデオの冒頭では、女性が運転手のいない車の後部座席で読書するシーンがあるが、それはあながち空想の世界とも言い切れない。ボルボは2017年の実用化を目指して「Drive Me」プロジェクトという自動運転の実験を行っているからだ。