海上保安庁、密輸・密航取締まり状況を公表、薬物の摘発は7件…2013年

船舶 行政
海上保安庁、2013年の密輸・密航取締り状況を公表
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海上保安庁は、2013年の密輸・密航取締り状況を発表した。

薬物・銃器事犯の摘発件数(関係機関と合同で摘発したものを含む)は7件。このうち、海保が関与した薬物の摘発件数は7件と前年比3件減少した。銃器の摘発件数は0だった。

海上からの密輸事犯は、昨年に引き続き、船員を利用したものや、暴力団が関与した覚醒剤密輸事件を摘発しており、組織的な犯行が認められる。神奈川県横須賀市の海岸に大量のコカインが漂着した事案も発生している。

また、船舶利用の不法出入国事犯は、6件と前年比1件減少した。不法入国者は13人で、不法入国手引者が2人、不法出国者5人、不法出国手引者が2人だった。

船舶による不法出入国事犯の手口は、過去多発したコンテナ内への潜伏や隠し部屋に大量の不法出入国者を隠匿するものから、船員が密航の成功報酬を目的に、密航斡旋ブローカーから依頼を受け、貨物船や高速小型船に少人数を乗船させて密航させるもの、偽変造船員手帳を利用して他人になりすますものへと手法が変化しており、密航の手口が巧妙化している。

北太平洋沖合いで操業する外国漁船が、日本の水域に緊急入域した際、過酷な船内環境などを理由として、船員が海中に飛び込み、日本国内に不法上陸しようとする事案も発生している。

海保では、国内外の取締り機関との連携協力し、密輸・密航の水際阻止を図るとしている。

《レスポンス編集部》

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