格安航空会社大手のエアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はマレーシア政府の航空政策に触れ、業界の健全で公平な競争を促進させるために政策の見直しが必要と苦言を呈した。
フェルナンデスCEOは、独立団体からなるパネルを設立したうえで、政策の作成を行うべきだと指摘。また空港マネジメント方法も改善する必要があると主張した。2014年度予算案でナジブ・ラザク首相は新たに国家航空政策を作成すると発表。運輸省が国内の航空業者に対して新政策の提案を協議するよう呼びかけていた。
一方、マレーシア航空(MAS)の純損失が前年比で2.7倍に拡大したことについて、フェルナンデスCEOはショックを受けたとコメント。MASが政府によるバックアップを受けていると指摘した上で、利益を計上するのは当然との見解を示した。市場シェアを守るために損失を計上し続けるのではなく、納税者に負担をかけないためにも、黒字化に努めるべきと批判した。