三井造船が発表した2013年4-12月期(第3四半期)連結決算は、機械部門が減益となったため、営業利益が前年同期比9.6%減の172億6100万円と減益となった。
売上高は船舶海洋部門及びエンジニアリング部門が伸長したことなどにより、同9.2%増の4412億7500万円と増収となった。
受注高は、船舶海洋部門がFPSO(浮体式石油生産貯蔵積出設備)建造工事、オペレーションサービスを新規受注したほか、ばら積み貨物運搬船などの一般商船が増加したため、前年同期と比べて2475億3800万円増の5333億9000万円となった。
経常利益は、営業利益が減少したものの為替差益と持分法による投資利益が増加したことなどから同19.7%増の224億4400万円と増益だった。純利益は同26.5%増の105億0700万円だった。
通期業績見通しは、船舶海洋部門で、工事の進捗増加、円高修正による影響などから売上高を上方修正する。営業利益は、増収効果や実績を反映して増益を見込む。エンジニアリング部門は、受注が遅れている案件について業績への影響を見直したことに加え、一部工事の採算悪化が見込まれることなどから、売上高、営業利益ともに下方修正した。その他部門での増益を見込む。この結果、全体では営業利益、経常利益、当期純利益も前回予想を据え置く。