トヨタ佐々木常務、為替抵抗力「ビジョンのラインに乗っている」

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  • 決算を発表するトヨタの佐々木卓夫常務(右)と小西工己常務

トヨタ自動車の佐々木卓夫常務役員は2月4日の決算発表会見で、為替変動に対する抵抗力について「2011年に公表した当社のグローバルビジョンで目指すラインに基本的に乗っている」との認識を示した。

トヨタは同日、14年3月期の連結営業利益が2兆4000億円(前期比82%増)となり、過去最高だった08年3月期を6期ぶりに上回る予想を発表した。この会見で、佐々木常務は円高に強い体質づくりについて言及。11年のビジョンでトヨタは、為替が1ドル85円、単体の世界販売が750万台でも最低1兆円の連結営業利益が出せる体質を早期に実現する目標を掲げている。

今期は為替の前提を1ドル100円に置いていることもあり、利益は1兆円を大きく上回る見込み。このため、佐々木常務はビジョンに対し「オンライン」と評価した。そのうえで、原価改善や粗利の改善につなげる営業面の努力など、為替変動に抵抗力のある体質改善を「愚直にやっていくことが大事」と、強調した。

《池原照雄》

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