NTNは31日、100パーセント子会社のNTN袋井製作所で等速ジョイント(CV)の新工場建設に着手したと発表した。
NTNは、グローバル生産体制の再編を進めてきたが、日本国内での量産品種については需要変動に柔軟に対応するため、今回袋井製作所に第2工場の建設を決定した、としている。この決定は、自動車業界の旺盛な国内需要、最近の円安による国内回帰、そして国内での「もの造り」重視が反映した模様だ。
今回、増産されるCVは、FF車・4WD車のドライブ・シャフトには必ず必要で、それ以外にもプロペラ・シャフト用やステアリング・シャフト用にも用途が増えている。
袋井製作所は、2006年設立以来、国内向けにCVを生産してきた。ロボットを活用した生産技術や、油を使わない加工方法など最新の「もの造り」に特徴がある。今回、増設される第2工場は、延床面積が約1万平方メートル、70名の従業員を増員する予定で、2014年5月から生産開始する、としている。