日野自動車が1月30日に発表した2014年3月期第3四半期累計決算は売上高、各段階の利益とも過去最高を更新した。営業利益は910億円と前年同期に比べて2.1倍に増えた。
梶川宏専務取締役は同日、都内で開いた決算会見で「為替が大きく追い風になったのは事実だが、国内外での増販を収益に結びつけ、計画通りの原価改善を進めrられたことで、過去最高の決算を実現できた」と総括した。
また日野自動車は同時に、為替相場が円安にふれていることや材料市況も想定を下回っていることなどを理由に2014年3月期連結営業利益予想を100億円上方修正し、1100億円にすると発表した。前期実績との比較では69%の増益になる見通し。
今後の先行きについて梶川専務は「国内は比較的堅調な市場が続くと思う。海外については足元のタイの状況などを踏まえるとなかなか見通しにくく、簡単な状況ではないが、なんとか諸施策の中で増益基調を造っていきたい」と述べた。