JR東日本、新潟・山形でDC列車を多数運転…春の臨時列車

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『SL村上ひな街道号』は『ばんえつ物語』のC57 180がけん引するが、客車は旧型客車6両を使用する。
  • 『SL村上ひな街道号』は『ばんえつ物語』のC57 180がけん引するが、客車は旧型客車6両を使用する。

JR東日本新潟支社は1月24日、春季122日間(3月1日~6月30日)に運転する臨時列車の概要を発表した。観光キャンペーンやイベントにあわせ、各地で列車を増発する。

新潟県ではJRの大型観光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)」が4月1日から6月30日にかけて開催され、さらに同県に隣接する山形県でも6月14日から9月13日にかけて「山形デスティネーションキャンペーン(山形DC)」が開催される。このため、団体・臨時列車用の観光車両(ジョイフルトレイン)を使った両DC向けの臨時列車が多数設定される。

高田~十日町・越後湯沢間では、新潟の酒をコンセプトにしたキハ40・48形改造車3両編成による快速『越乃Shu*Kura』『ゆざわShu*Kura』を運転。磐越西線方面では新潟~会津若松間を結ぶSL列車『SLばんえつ物語』などが運転される。

羽越本線方面では、快速『きらきらうえつ』『きらきら山形DC号』『SL村上ひな街道号』『庄内ひな街道号』『SL山形DC架け橋号』などが運転される。このうちSL列車『SL村上ひな街道号』は3月22・23日に運転。運転区間と時刻は新潟9時13分発~村上11時05分着、村上15時20分発~新津17時23分着で、けん引機は『SLばんえつ物語』と同じC57 180だが、客車は旧型客車6両編成を使用する。

『SL山形DC架け橋号』はC57 180が『SLばんえつ物語』用の客車をけん引し、6月28日に村上12時26分発~酒田16時30分着、翌29日に酒田10時16分発~村上14時56分着のダイヤで運転される。

また、『きらきらうえつ』『きらきら山形DC号』で使用される485系改造車「きらきらうえつ」のラウンジ車(2号車)を一部リニューアル。プロジェクションマッピングで沿線の観光ポイントなどの映像を楽しめるようにする情報提供スペース「きらきら情報コーナー」を設ける。「きらきらうえつ」は4月16・17・23・24日に越後線の新潟~分水間で運転される快速『分水夜桜号』でも使用される。

上越線方面では、快速『カタクリトレッキング号』(4月26・29日)と快速『魚沼芝桜号』(5月24・25日)が、485系改造のカーペット敷き車両「NO.DO.KA」で運転される。運転区間と時刻は新潟7時33分発~越後湯沢10時04分着、越後湯沢15時46分発~新潟17時47分着。信越本線方面でも、新潟~妙高高原間の快速『妙高ミズバショウ号』、新潟~長野間の快速『信州NO.DO.KA号』、新潟~宮内間の快速『摂田屋蔵開き号』が「NO.DO.KA」で運転される。

只見線では、トロッコ風気動車「びゅうコースター風っこ」を使用した快速『風っこ只見新緑号』を6月7・8日に運転する。運行時刻は小出9時13分発~只見10時41分着、只見13時18分発~小出14時49分着。また、小出駅で『風っこ只見新緑号』に接続する、快速『懐かしの国鉄急行色号』も運転。一般形気動車のキハ40・48形2両編成を使用するが、塗装はかつてキハ58形などで採用されていた急行色にする。運転区間と時刻は新潟7時33分発~越後湯沢10時10分着、越後湯沢14時10分発~新潟17時00分着。

このほか、6月14・15日に新潟~新庄間を陸羽西線経由で結ぶ快速『最上川舟下りトレイン』をキハ48形改造車「クルージングトレイン」で、6月21・22・28・29日に新潟~米沢間を米坂線経由で結ぶ快速『さくらんぼトレイン』をキハ58・28形改造車「Kenji」でそれぞれ運転する。

《草町義和》

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