気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月27日付
●タイ投票デモ隊阻止、期日前各地で中止(読売・2面)
●燃料電池車量産へ、トヨタ年1000台体制、12月EVと競争激しく(読売・7面)
●都知事選舛添氏リード、本社情勢調査(朝日・1面)
●マラチオン入り農薬保有、安部容疑者短時間で混入か、バイク何度も改造(毎日・29面)
●「ご当地プレート」続々、デザインにセンスと遊び心(産経・14面)
●自動車税制の見直し,焦点は「軽」など庶民の足増税(東京・7面)
●4~12月営業、富士重、いすゞ、日野自、海外好調で最高益(日経・1面)
ひとくちコメント
「世田谷」など導入の是非を巡って自動車に付ける「ご当地ナンバー」は話題となったが、意外と知られていないのが総排気量125cc 以下の原付バイクなどに付ける「ご当地プレート」だ。そのご当地プレートが全国で広がり、今年中には300市区町村に拡大しそうな勢いだと、きょうの産経が生活面で取り上げている。
自動車の場合は、道路運送車両法によりプレートの形状や図柄まで国の管轄下にあるが、総排気量125cc 以下の原付バイクや小型特殊自動車などのプレートは、市区町村の条例に基づく地方税課税のための標識。
その形状や図柄のデザインは自治体の税務課が担当するために自由に決められる。2007年には、愛媛県松山市で導入したのを皮切りにユニークなデザインのご当地プレートが全国的に広がり、それぞれの「地域のセンスと遊び心にあふれている」(産経)そうだ。
この記事とは関係がないが、そこで気になったのが自動車でも「軽自動車」のナンバープレート。現在、一般の普通車が白色に対し、「軽」は黄色に色分けされている。最近の軽はデザインもサイズも普通車と区別が付かない車種も多いが、ナンバープレートを見れば一目瞭然だ。一部では軽料金を導入している有料道路もみられるようだが、そのための色分けならば、原付バイクのような色彩やデザインを工夫する余地はあるはずである。
軽自動車を担当するデザイナーからは「前後の黄色のナンバーが目立ち過ぎて設計がやりにくい」との声もあるほど。2015年10月からは軽自動車増税が予定されているが、新車販売の4割を占める軽ユーザーをナンバープレートで“差別”する必要か否かも考えてみてはどうだろうか。