日野自動車は1月23日、トラックドライバーなど向けの省燃費講習、安全運転講習、新型車などの試乗施設である「お客様テクニカルセンター」(東京都羽村市)の累計来場者数が5万0021人となり、5万人を突破した。
「お客様テクニカルセンター」は、日野が推進するトラック運送事業者などをトータルサポートする一環として、2005年6月に日本で初めて自動車メーカーが直接運営する常設の顧客向け講習施設として開設した。
省燃費運転講習や安全運転講習を積極的に実施し、運送事業者などのビジネスを支援するとともに、低炭素化社会の実現と交通事故の低減に貢献してきた。2013年には海外からも160人が受講するなど、グローバルな研修拠点となっている。
センターでは、専門スタッフが講義から運転実技までを一貫して指導してきたが、環境や安全への意識の高まりを背景とした来場者数の増加に対応し、昨年2月には試乗コースや研修室など、施設を拡充するとともに、研修用車両も増やして、より多くのドライバーが受講できるよう体制を強化してきた。
省燃費運転講習を受講したドライバーの燃費を受講の前後で比較したところ、平均で約20%向上、中には50%向上したケースもある。また、省燃費運転講習を受講したドライバーについて、その後の実燃費調査を行ったところ、平均4.8%の燃費向上を確認できたとしている。
同社では今後も「お客様テクニカルセンター」での講習内容を充実し、顧客のニーズに対応する活動を展開していく構え。