2014年1月16日、NASAは無人月面着陸機の開発を行うパートナー企業の募集を開始した。「Lunar CATALYST(ルナ カタリスト)」と呼ばれるプログラムで、月の表面に科学探査ミッション向けの貨物を輸送するアメリカ国内の企業を募集する。
NASAのルナ カタリストイニシアチブでは、月着陸技術を開発するアメリカ国内の民間宇宙開発企業を募集する。月は科学的探査に加え、今後の小惑星や火星など深宇宙探査のための水や酸素の供給源としても期待されている。こうした目的のため、30~100キログラムの小型のペイロード、または250~500キログラムの中型のペイロードの輸送が求められているという。参加企業にNASAからの開発資金援助はないが、NASA職員の技術支援およびNASAが所有する各種試験施設の利用ができる。NASAの持つ関連した惑星着陸技術には、垂直離着陸機「モーフィウス」や月着陸機「マイティ イーグル」などがある。
「NASAの月探査機、ルナー・リコネッサンス・オービターが先ごろ月で水の存在を確認しましたが、そうした資源がどれほどの広がりと可能性を持つのかまだわかっていません。さらなる探査が必要で、商業月着陸が可能になれば資源の利用も可能になるでしょう」とNASAの先進的探査システム部のジェイソン・クルーサンはコメントしている。
NASAでは1月27日に参加者説明会を開催し、3月17日まで応募を受け付け、4月に参加企業の発表が行われる予定だ。