鉄道博物館、ナハネフ22の車内を公開…寝台特急「あけぼの」でも使用

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鉄道博物館で展示されている3段式開放B寝台車・ナハネフ22形の車内。3月20日までの期間限定で公開される。
  • 鉄道博物館で展示されている3段式開放B寝台車・ナハネフ22形の車内。3月20日までの期間限定で公開される。
  • ナハネフ22形は編成端部での使用を前提としており、車体の片方は貫通扉が設置されておらず、車掌室(右窓)と展望スペース(左窓)が設けられている。

鉄道博物館(さいたま市大宮区)は1月20日から、同館1階で展示している20系客車のナハネフ22形1両(ナハネフ22 1)の車内公開を始めた。

20系客車は1958年から1970年にかけて製造された、旧国鉄の特急形客車。それまでの客車と異なり、電源車を用いて編成中の全車両に電力を一括供給する固定編成方式を採用した。冷暖房装置を完備しており、台車も走行中の振動を抑える性能が高い空気ばねを採用するなど、当時としては画期的なサービス向上が図られた客車だった。老朽化のため1986年には定期列車での運転を終了し、臨時列車での運用も1997年に終了した。

ナハネフ22形は車内に3段式開放B寝台の設備を設け、他に車掌室や手ブレーキなども装備している。編成端部での使用を前提としており、車体の片方は貫通扉が設置されておらず、車掌室と展望スペースが設けられている。3月15日ダイヤ改正に伴い定期列車としての運転を終了する寝台特急『あけぼの』でも、1980年まで使われていた。

鉄道博物館で展示されているナハネフ22 1の車内は、以前は公開されていたが、現在は公開されていない。今回は1月20日から休館日を除く3月20日までの期間限定で公開する。公開時間は平日が14~15時、土曜・休日が12時30分~13時30分と15時30分~16時30分。3分間の入替制で、各回先着約20組までの案内になる。

《草町義和》

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