パテント・リザルトは1月20日、日本に出願されたフォークリフト関連技術について、参入企業に関する調査結果を発表した。
同調査ではフォークリフト関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。
その結果、「総合力ランキング」では、1位 ニチユ三菱フォークリフト、2位 豊田自動織機、3位 コマツとなった。
総合力1位のニチユ三菱フォークリフトはステアリング関連技術やトラクション制御技術が、2位の豊田自動織機はバッテリー式フォークリフトの省エネ技術や乗降性、作業性に関する技術が注目度の高い特許として挙げられ、この2社による2強状態となっている。
出願件数推移では、90年代後半に豊田自動織機が、2000年代前半にニチユ三菱フォークリフトが大量の出願をした以降は全体として大幅に出願件数が減少したが、2011年に豊田自動織機とユニキャリアの出願件数が大きく増加し、またニチユ三菱フォークリフトも増加傾向にある。
また総合力上位5社の外国出願状況では、ユニキャリアを除き中国の割合が増加。特にコマツ、住友ナコマテリアルハンドリングの2社が顕著で、なかでも住友ナコマテリアルハンドリングは2010年以降は中国のみという状況になっている。フォークリフト業界では新興国市場の拡大を狙うという話が聞かれるが、特許出願に関しては中国以外については未だ少ないことが分かる。