資金の不正流出が貧困の原因だった!
発展途上国における資金の不正流出が膨大な額となり、発展が妨げられるばかりか貧困の一要因ともなっているという。アメリカの民間リサーチ機関、グローバル・ファイナンシャル・インテグリティー(GFI)は最新の調査結果の中で発展途上国が直面している資金の不正流出問題の現状を浮き彫りにしている。また不正流出が多い国ワースト50位圏内にアフリカからは9か国がランクイン。
報告によると、2011年、発展途上国から不正に流出した資金の額は9467億ドルにのぼるという。このとてつもない金額は2010年比13.7パーセント増であった。アフリカの中ではサブサハラアフリカ諸国における資金の不正流出が最も多かった。この地域の流出額はGDP(国内総生産)の5.7パーセントにあたるという。image by khrawlings (画像はイメージです)
アフリカワースト10
アフリカでは汚職、脱税、マネーロンダリングなど使途が不正な資金の流出が加速している。先進諸国がアフリカに提供した援助、投資なども不正に流出しているとみられ、アフリカの貧困の原因のひとつとなっているという。アフリカ経済の安定のためには各国が政治主導で意識改革する必要がありそうだ。
GFIの報告によると、資金の不正流出が多い国ワースト50の中にアフリカからは9か国がランクインし、52位だったコンゴ民主共和国を含めたアフリカ内ワースト10は以下のとおり。
1位ナイジェリア(142億ドル)、2位南アフリカ(101億ドル)、3位エジプト(36億ドル)、4位スーダン(26億ドル)、5位コートジボワール(23億ドル)、6位エチオピア(20億ドル)、7位ザンビア(19億ドル)、8位トーゴ(18億ドル)、9位アルジェリア(15億ドル)、10位コンゴ民主共和国(15億ドル)。