世界銀行は14日、最新の「世界経済見通し」を発表。マレーシアの今年の国内総生産(GDP)成長率は4.8%となり、2015年と2016年についてはそれぞれ4.9%となるとの予想を示した。
世銀によると、マレーシアを含む東アジア及び大洋州地域は、3年連続で穏やかな減速が続き、2013年の域内成長率は推定7.2%まで下落した。一次産品収入の減少と、国内経済に対処する引き締め策により、マレーシア、インドネシア、タイの成長が減速した影響を受けた。世銀は同地域は、中国投資の調整及び世界的な金融引き締めリスクの影響を受けやすいとした上で、一次産品輸出国は一次産品価格の大幅な落ち込みに対しても脆弱であると指摘した。
世界全体については、途上国の成長率が上昇し、高所得国も5年ぶりに世界的な金融危機の影響を脱するなど好転が見込まれると指摘した。