2013年の中国新車販売、VWが9年ぶりの首位…GMを抑える

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フォルクスワーゲンの中国合弁、上海フォルクスワーゲンの主力車種
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  • ビュイック・エクセル

世界最大の新車市場、中国。その中国の2013年新車販売において、欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループがGMを抑え、9年ぶりの首位に立ったことが分かった。

これは、フォルクスワーゲングループとGMが発表した2013年の中国販売実績から明らかになったもの。フォルクスワーゲングループ(傘下のアウディやシュコダなどを含む)の2013年の中国新車販売台数は、初の300万台超えとなる327万台。前年比は16.2%増と、2桁の伸びを記録した。

フォルクスワーゲングループの中国合弁には、上海汽車(SAIC)との間の上海フォルクスワーゲン(上海大衆)と、第一汽車(FAW)との間の一汽フォルクスワーゲン(一汽大衆)の2社がある。2013年のフォルクスワーゲンブランドの中国実績は、前年比16.6%増の251万台。中国専用車の『ラビダ』をはじめ、『パサート』、『サジター』『ボーラ』、『ティグアン』、『CC』、『ジェッタ』などの販売が好調だった。

一方、GMの中国における2013年の新車販売台数は、過去最高の316万0377台。前年比は11.4%増と、フォルクスワーゲングループ同様、2桁の伸び率。GMの中国合弁(乗用車)には、上海GMとSAIC‐GM(上海通用五菱汽車)の2社がある。2013年実績は、上海GMが157万5167台。SAIC‐GMは160万3580台。

ブランド別では、シボレーが過去最高の65万2077台を販売。前年比は8.5%増だった。小型セダンの『クルーズ』が、前年比6.1%増の24万6890台を売り上げ、最量販車に。ビュイックブランドは、新記録となる80万9918台を販売。前年比は15.7%増と、2桁の伸び。ロワミディアムセダンの『エクセル』が、前年比6.9%増の29万6183台と牽引役を果たす。

この結果、フォルクスワーゲングループがGMに約11万台の差をつけ、2013年の中国新車市場の頂点に立った。フォルクスワーゲングループが中国市場を制したのは、2004年以来、9年ぶりの出来事となる。

《森脇稔》

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