古野電気が発表した2013年3-11月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比13.0%増の19億0500万円と増益となった。為替水準の円安が進み為替差益を計上したため。
売上高は同2.2%増の540億7400万円と増収となった。主力の舶用事業は、漁業市場向けで売上を伸ばした一方で、商船市場向けの売上は日本やアジアで減少した。プレジャーボート市場向けの売上は、景気の回復が遅れている欧州で減少したものの、北米では増加した。舶用事業全体の売上は同3.4%増となった。
産業用事業は、ETC車載器の売上が伸び悩んだほか、GPS機器はカーナビゲーションシステム搭載モジュールや周波数発生装置が低調だった。
収益では、研究開発費の増加などの影響で、営業利益は同6.7%減の11億6600万円と減益だった。
当期純利益は同28.4%減の8億円と大幅減益となった。
通期業績見通しは、第3四半期の業績を踏まえ、最終利益を前回予想の20億円から15億円に下方修正した。売上高、営業利益、経常利益は前回予想を据え置いた。