〈クアラルンプール〉
12月31日時点における外貨準備高は4,417億リンギ(1,349億米ドル、約14兆519億円)となり、12月13日時点(4,408億リンギ=暫定値、約14兆233億円)から0.20%の増加となった。リンギ安のため米ドル換算では4億米ドル(約417億円)の減少となった。同準備高は輸入高の9.6ヵ月分、短期対外債務の3.7倍に相当する。
1年前の同期(4,272億リンギ、約13兆5,906億円)との比較では、145億リンギ(約4,613億円)の増加となった。中央銀行バンク・ネガラは、外貨準備高が増加したことについて、経常収支の黒字、外国直接投資(FDI)、非居住者の資産ファンド、銀行のファンドなどで好調を維持していることの表れとの見解を示した。
マレーシアの外貨準備高は、2008年6月末に過去最大の4,109億リンギ(約13兆720億円)まで上昇したが、その後減少に転じて、2010年6月末には3,100億リンギ(約9兆8,621億円)台を割り込んだ。しかしその後は徐々に上昇に転じ、2011年12月半ばに4,298億リンギ(約13兆6,733億円)で過去最高を記録。その後いったん下落傾向が続いた。2012年6月末から再び増加に転じ、同年9月末に4,213億リンギ(約13兆4,029億円)に下落していた。