マレーシア与党連合・国民戦線(BN)構成党、マレーシア華人協会(MCA)は大敗した総選挙後の初の年次代表大会を開催、21日の役員選挙でリオウ・ティオンライ新党首らによる新執行部を選出した。
役員選は、対立を続けてきたチュア・ソイレック前党首派とリオウ前副党首派の2派による和解指向が色濃く出たものとなった。華人票を野党・民主行動党(DAP)に奪われて存続の危機にある同党にあって、新執行部には待ったなしの改革遂行が求められている。
チュア氏が勇退した党首選では、副党首のリオウ氏がガン・ピンシウ党首補を辛くも破って当選。返り咲きを狙ったオン・ティーキアット元党首はわずかな得票にとどまり、世代交代を求める党員の意向が明確に出た格好となった。
副党首選はリオウ派である青年部長のウィー・カション氏が、党首補のドナルド・リム氏との一騎討ちを制した。4人の定員に9人が立候補した党首補選では、チュア派からチュア・ティーヨン氏(ソイレック氏の実子)とリー・チーリョン氏、リオウ派からホウ・コックチュン前副高等教育相とチュー・メイフン元婦人部長がそれぞれ当選。両派から2人ずつとなった。一方、定員25人の中央委員会委員選では、チュア派が14人、リオウ派が11人と数で逆転した。全体的にみて党内建て直しを優先し、融和を指向する党内の意向が反映される選挙結果となった。