職務質問の警官をクルマでひきずった男、殺人未遂容疑で逮捕

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今月3日、埼玉県川口市内で職務質問中の警官が不審車両にひきずられて重傷を負った事件について、埼玉県警は17日、三郷市内に在住する31歳の男を公務執行妨害や殺人未遂容疑で逮捕した。男は容疑の一部を否認しているという。

埼玉県警・川口署によると、問題の事故は2013年12月3日の午前7時30分ごろ発生している。「運転者が寝ていて、道路中央に止まったままのクルマがいる」との通報を受け、同署員が現場となる川口市朝日1丁目付近の市道へ出動。停止していたワゴン車の運転席にいた男に職務質問を実施し、免許証の提示を求めたところ、男は「免許証や身分証明書は持っていない」と話し、その直後にエンジンを掛けて急発進。近くにいた30歳の男性巡査を転倒させ、前方に止まっていたパトカーに接触して逃走した。

この事故で30歳の男性巡査が足首を骨折するなどの重傷。警察は公務執行妨害や殺人未遂容疑で捜査を開始し、車両の特徴などから三郷市内に在住する31歳の男が容疑に関与したと判断し、17日までに同容疑で逮捕した。

聴取に対して男は現場からクルマで逃走した件については大筋で認めているものの、「警官に対する殺意は無かった」として、容疑の一部を否認している。警察では男を厳しく追及し、逃走の動機についての解明を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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