IHIは、関係会社のIHIエスキューブが岡山市コミュニティサイクルももちゃり向け「コミュニティサイクル設備」一式を納入したと発表した。
「コミュニティサイクル設備」は、街中に複数のサイクルポート(自転車貸出拠点)を設置し、利用者がどこのサイクルポートで借りて、別の場所のサイクルポートにも返せるシステム。
自転車は、CO2排出量削減や、市街地の渋滞緩和などの効果が見込めるため、海外では広く普及している。日本では都市部を中心に、導入実験が各地で実施されている。
今回納入した「コミュニティサイクル設備」は、自転車140台を、岡山市内17カ所のサイクルポートに配置し、自由な貸出と返却ができる仕組みとなっている。サイクルポート、管理事務所、IHI豊洲ビルにあるデータセンターをネットワークで結び、IHIエスキューブがシステムの提供、保守をサポートし、中央復建コンサルタンツが運用する。
利用者ICカードと自転車に取りつけたICタグをシステムで管理し、事業者は、誰がどの自転車を使用しているかを管理できる。利用も定期利用や回数利用など、通勤・通学、観光目的など幅広い利用が可能。
従来の対面による利用登録のほか、サイクルポートに設置された路上端末機での利用登録が可能になったほか、クレジットカード・交通系ICカード・現金と多彩な支払方法を採用することで利便性の向上を図る仕組みを導入した。
IHIエスキューブは、すでに東京都世田谷区、大阪府堺市、東京都江東区でも同様のシステムを稼動させており、今後も全国規模で販売を拡大していく。