帝国データバンクが発表した2013年11月の企業倒産件数は前年同月比12.6%減の820件、4か月連続の減少となった。前年同月比2ケタの減少は、2013年3月以来8か月ぶり。
政府の経済対策や駆け込み需要などにより、中小企業の資金繰りが持ち直しを見せたことなどが倒産件数の減少につながった。
負債総額は、1335億1700万円(前月1524億900万円、前年同月2495億400万円)で、前月比は12.4%、前年同月比も46.5%の減少となり、2か月連続で前年同月を下回った。大型倒産の沈静化が続き、負債総額は今年最小を記録した。
業種別では、7業種中5業種で前年同月を下回った。なかでも、建設業(174件、前年同月比25.6%減)は14か月連続の前年同月比減少となったほか、運輸・通信業(34件、同32.0%減)、小売業(147件、同21.4%減)で大幅な減少となった。一方、卸売業(146件、同9.0%増)は前年同月を上回った。
主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は695件。構成比は84.8%で、前年同月を1.1ポイント下回った。