日本郵船は、中国の上海海事大学と大連海事大学の学生計76人に奨学金を贈ることを決め、授与式を両校で実施した。同社による奨学金制度は2001年度から開始しており、今回が13回目の授与となる。
上海海事大学での授与式では、36人の生徒に「国際的な視野を持ち、社会的責任と知性ある若者に成長するように」との願いを込めて奨学金を授与した。式典には同社の経営委員で中国総代表の永井圭造氏を始め、大学から金永興副校長らが出席した。
永井経営委員は式典で「日本と中国は一衣帯水の隣国で、歴史的・文化的な繋がりが深い。両国の友好関係を強固なものにするには、両国の若い世代の交流を通じてお互いを理解し信頼することが何より大切」と述べた。
また、大連海事大学で行われた授与式には、永井経営委員から40人の学生に奨学金が渡された。式典では同大学の王祖温校長が長年の支援に感謝の意を述べた。
同社は、2001年から上海、大連両海事大学へのCSRプログラムを開始し、その一環としてこれまでに延べ737人の生徒に奨学金を授与してきた。