青い森鉄道の新型車両「青い森703系」が完成…2014年3月デビュー

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現地搬入された青い森鉄道の新車「青い森703系」。2014年3月から運用を開始する予定。
  • 現地搬入された青い森鉄道の新車「青い森703系」。2014年3月から運用を開始する予定。
  • 車体デザインは青い森701系を踏襲しているが、マスコットキャラクター「モーリー」が1カ所だけピンク色で描かれている。
  • 青い森703系の完成イメージ。雪害対策として隙間の少ないスカートを設置し、排雪を考慮した。
  • 青い森701系との比較。車体幅が拡大し、定員も増えている。
  • 青い森703系はJR東日本のE721系をベースに開発された。写真は仙台空港駅に停車中のE721系。
青い森鉄道の新型車両「青い森703系」4両(2両編成2本)がこのほど完成し、11月27日に現地に搬入された。同社が新造車両を導入するのは11年ぶり。2014年3月からの運用開始を予定している。

青い森鉄道は2002年12月、青森県内のJR東北本線目時~八戸間の経営を引き継ぐ形で開業。車両はJR東日本の701系をベースにした新造車2両(2両編成1本)と、JR東日本から譲り受けた701系2両(2両編成1本)を「青い森701系」として導入した。2010年12月には八戸~青森間の経営も引き継いだが車両は新造せず、JR東日本から701系14両(2両編成7本)を譲り受けて青い森701系に編入した。今回の青い森703系は11年ぶりの新造車となる。

同社によると、東青森~青森間の新駅として筒井駅(青森市)の設置が予定されており、同駅の開業による利用者の増加が見込まれること、さらに祭り期間の対応や冬季の着膨れ対策が必要であることから、輸送力の増強が求められていた。その一方、JR東日本は「譲渡可能な中古車両はない」としていることから、新造車両の導入を決めた。

青い森703系は、JR東日本が仙台地区を中心に運用しているE721系をベースに開発された。最高速度や車体長は青い森701系と同じだが、車体幅は青い森701系より150mm広い2950mmとし、車内の通路幅を確保した。台枠下部覆い(スカート)の形状は排雪を考慮して隙間を少なくしている。運行機器は保安装置や電気機器が二重系構造となっており、一方が故障しても切り替えて運転できる。

車体外板の塗装は青い森701系のイメージを踏襲しており、車体各部に青い森鉄道のマスコットキャラクター「モーリー」が青色で描かれているが、1カ所だけピンク色のモーリーが描かれた。

座席はボックスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートを採用。トイレは車いすでも利用できるよう広くした。床は青い森701系より低くしてステップをなくし、これにより床面積を大きくして定員を増やしている。

ワンマン運転対応機器として運賃箱と整理券発行機、液晶ディスプレイを搭載したほか、ドア上部にはLED式の情報案内装置を設置した。ドアの横にあるドアボタンの位置は、青い森701系より低くしている。ドアチャイムは開くときに1回、閉まるときに2回鳴るようにした。ドア開閉は挟み込み防止のため2段階での扉止めを行う。

今後は12月中に走行試験を行った後に引き渡しを受け、2014年3月上旬まで乗務員訓練を実施。3月のダイヤ改正と筒井駅の開業にあわせて運用を開始する予定だ。
《草町義和》

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