ブリヂストンは11月21日、タイヤ環境技術「エアフリーコンセプト(非空気入りタイヤ)」の耐荷重性、走行性能及び低転がり抵抗性能の向上に成功したと発表した。
エアフリーコンセプトは、タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポークが荷重を支えることで、空気の充てんを不要とする、ブリヂストン独自のタイヤ技術。
今回、特殊形状スポーク部の材質に、高強度かつ柔軟性に優れた高機能樹脂を採用。またスポーク部の設計には、タイヤ内部の応力やひずみを低減させるために、FEM(有限要素法)シミュレーションを活用することで、形状をこれまでよりも最適化した。これにより、耐荷重性および走行性能を向上。超小型モビリティを用いた高速走行(最高速度60km/h)も可能となった。
また、新たな材料を採用するとともに、タイヤの構造面をシンプルにしたことで、エネルギーロスの大幅低減に成功。これにより、空気を用いないタイヤながら、同社の空気入り低燃費タイヤと同等の低転がり抵抗性能を達成した。