マレーシアでは言葉による虐待などを含む家庭内暴力(DV)の報告件数が年々増加傾向にあるが、ここ数年は男性からの訴えが急増しているという。
女性家族共同体開発省の統計によると、DV報告件数は2010年には3,173件だったが、2011年には3,277件、2012年には3,488件へと年々増えている。女性からの訴えは2010年には2,522件で、2011年には2,462件、2012年には2,558件と横ばいペースだが、男性からの訴えは2010年の651件から、2011年には815件、2012年には930件と増加。報告全体に占める比率は、2010年の21%から2012年には27%にまで拡大している。
しかも「男として恥ずかしい」、「弱いとみられる」などといった理由で報告しないケースも多くあるとみられることから、男性の被害実数はもっと多いと考えられるという。