アウディジャパンが昨年より開催している“アウディ セールス スキル ロールプレイ コンテスト”は、セールススキルの向上とともに、各セールスマンが持っている独自のノウハウの水平展開も目的のひとつだ。
とにかくトレーニングありきだと語るのは同社代表取締役社長の大喜多寛氏。「トレーニングにはOJTとOff-JT2種類あり、我々が出来るのはOff-JTで、OJTは店舗でやらなければいけない」と述べ、このOJTがどれだけ出来るかが勝負だという。「実践してトレーニング、実践してトレーニングと繰り返す。実践だけだと、失敗する人はずっと失敗してしまう。そこを皆でトレーニングして修正していくのだ」と話す。
大喜多氏はこの皆でトレーニングを行うことが重要だとし、「お互いのノウハウを店舗で広め、(我々が開催する)Off-JTや、(今回の)全国大会でより広めていく。このようなシステマティックなトレーニングをちゃんとやらないといけない」という。
このOff-JTについては即実践で応用できるものだと大喜多氏。「例えば同じアウディコネクトのナビを説明するのに、ある人は文字が入力できる、ある人は音声認識でしゃべって入力できるなど、色々な説明の仕方がある。それを見て自分の中に引き出しを持っておけば、ユーザーニーズによって使い分けることが可能になる。つまり、引き出しの量を増やせるのだ」と述べる。
また、「皆ポケットにたくさんノウハウを持っているが、自分だけのポケットで終わっている。トレーニングによって、お店の中に共有し、全国大会で更に全国へ広げることも目的のひとつだ」と語った。