中国汽車工業協会は10月11日、中国における10月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は193万2600台。前年同月比は20.3%増と、8か月連続で前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売が落ち込んだ。しかし、今春以降は、回復傾向にある。
日系メーカー3社の10月実績では、日産自動車が11万4700台を売り上げ、前年同月比は127.8%の大幅増。4か月連続で前年実績を上回った。主力セダンの新型『シルフィ』が販売の牽引役を果たす。
トヨタは8万2400台を販売し、前年同月比は80.6%増と、2か月連続の前年実績超え。8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が、SUV人気を背景に、支持を集める。
ホンダは7万5150台を売り上げ、前年同月比は211.6%と大きく増加。2か月連続で前年実績を上回った。新型『アコード』や中国専用セダンの『クライダー』投入が功を奏した。
中国の2013年1‐10月累計新車販売台数は、1781万5800台。中国の2012年新車販売は、前年比4.3%増の1930万6400台で、米国を上回り、4年連続で世界一に君臨している。