東京都交通局は11月10日から、都電荒川線で「7000形車両レトロ塗装車」の営業運行を始める。7000形1両(7001号)に黄色と赤帯の旧塗装を施して運行する。
都電7000形は、1954年から1956年にかけて約90両が製造された。荒川線を除く都電の全廃に伴い一部の車両が荒川線に集められ、1977年から車体を新しいものに更新している。
塗装は時代によって異なり、運転手と車掌の2人が乗務していた頃は黄色をベースに赤帯を巻いていたが、車体更新と運転手1人のワンマン運転実施にあわせ、赤帯を青帯に変更。さらに1985年には、クリームと緑の濃淡2色による現在の塗装に変更されている。
7000形は現在19両が運用されており、このうち7022号は2005年、車体更新時の塗装である黄色と青帯の塗装に変更されている。今回の7001号の塗装変更により2種類の旧塗装がそろうことになる。