スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズは11月6日、中国四川省の成都新工場において、『S60L』の生産を開始した。
S60Lは、中国市場専用に開発したロングホイールベース車。ロングホイールベース車は、中国の富裕層に人気が高い。すでにアウディは『A4』、BMWは新型『3シリーズ』に中国専用のロングホイールベースを用意し、人気を得ている。また、日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティも、『スカイライン』後継のインフィニティ『Q50』に、中国専用のロングホイールベースを設定すると発表済み。
ボルボカーズも、すでに『S80』の中国仕様に『S80L』を設定。この流れを、ひとクラス下の『S60』にも拡大させ、中国での販売増を狙う。
11月6日、ボルボカーズの中国四川省の成都新工場では、同工場の最初の量産車としてS60Lがラインオフ。同工場の年間生産能力は12万台を計画。同社は現在、中国で2000名以上を雇用。その約半分は、上海市のボルボカーズ中国本社に勤務する。
ボルボカーズチャイナのラース・ダニエルソン上級副社長は、「成都新工場での量産開始は、ボルボカーズのここ数年の中国での取り組みにおけるマイルストーン」と語っている。