日本郵船、低燃費の新造大型船への代替促進などで経常利益がほぼ倍増…2013年9月中間決算

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日本郵船が発表した2013年9月中間期の連結決算は、営業利益が前年同期比11.7%増の200億円と増益となった。

売上高は同15.4%増の1兆0891億円と大幅増収となった。定期船事業は運賃が下落したものの、全体的に荷動きが好調だった。不定期専用船事業も自動車船部門が北米向け輸出車が好調だったことを背景に輸送量が伸びた。

客船事業でもクリスタルクルーズは地中海クルーズを中心に、全体的に販売が堅調に推移、日本市場の飛鳥クルーズも順調だった。

収益では、増収効果に加え、不経済船の返船を進めるとともに、燃費効率の高い新造大型船を投入して、船費や運航費の削減に注力したことなどから、経常利益は同95.9%増の256億円と大幅増益となった。

当期利益は205億円の黒字に転換した。前年同期は41億円の赤字だった。

通期業績見通しはコンテナ船部門が荷動きの鈍化で需給ギャップが拡大する見通しから営業利益を前回予想から45億円マイナスの420億円に下方修正した。

売上高は自動車船部門、タンカー部門のLNG船が順調に推移する見通しなどから前回予想から525億円増の2兆1910億円に上方修正した。経常利益、当期純利益は前回予想を据え置いた。

《レスポンス編集部》

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