国交省、伊勢湾口沖に設置したGPS波浪計の運用を開始、津波観測地点に追加

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GPS波浪計の設置状況
  • GPS波浪計の設置状況
  • GPS波浪計を使って津波情報を取得する仕組み

国土交通省港湾局は、今年6月に伊勢湾口沖に設置したGPS波浪計について、気象庁が観測データを活用する準備が整ったことから、津波情報に活用する津波観測点に追加されると発表した。

国交省は、港湾整備に必要な沖合の波浪情報を取得するため、GPS波浪計を設置している。

GPS波浪計は、GPS衛星を用いて沖合に浮かべたブイの上下変動を計測し、波浪や潮汐などを観測する機器。GPS波浪計は、地震発生時には沖合での津波観測も可能であることから、観測データを気象庁にリアルタイムで提供し、気象庁が発表する津波観測情報に活用される。

東日本大震災では、東北地方太平洋側に設置したGPS波浪計を使って、津波が沿岸に到達する約10分前に6メートルを超える津波高を観測した。

伊勢湾口沖に設置したGPS波浪計が、津波情報に活用する津波観測点に追加される。活用開始時期は11月5日12時からの予定。

GPS波浪計を含む港湾局所管の海象観測機器の観測データは、全国港湾海洋波浪情報網(ナウファス)のWebサイトでも公表している。

《レスポンス編集部》

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