三菱航空機は、ニューヨークで主に金融機関や航空機リース会社を対象としたファイナンス・カンファレンスを開催した。
同社が開発する70~90席クラスの次世代民間旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」に対する関心の高さを反映して、現地米国の金融機関を中心に約40社70人が参加した。
MRJに関する金融機関向けカンファレンスは例年、日本、欧州、米国で開催しており、航空機販売で重要になっているファイナンスの観点から、MRJの将来の資産価値をアピールすることを目的に開催している。
MRJは、トランス・ステーツ・ホールディングス、スカイウェストの米系航空会社2社から、オプションも含めて合計300機の大量受注を達成しており、米国は重要な市場となっている。特に国際金融の中心地であるニューヨークで金融機関へのアピールは大きな意義があるとしている。
プレゼンテーションでは、三菱航空機の会長・社長以下幹部が出席して、MRJの製造状況の進捗や将来の金融資産としての価値を説明した。
また、航空機ファイナンスの専門家であるスカイウェストの財務担当役員、銀行、リース会社、航空金融コンサルタントから、多面的にMRJの参入する市場の有望性を説明した。
同社ではMRJの将来の資産価値をアピールするため、今後も同様のイベントを国内外で開催していく予定。