全日本モトクロス選手権の最終戦となる、第51回MFJ-GPモトクロス大会が10月20日、スポーツランドSUGO(宮城県)で開催された。
最高峰クラスのIA1では、TEAM HRCの小方誠がトップと5ポイント差のランキング2位、チームメートの成田亮が同12ポイント差の4位から、逆転チャンピオンを狙った。
ヒート1、1周目をトップでクリアしたのは熱田孝高(スズキ)。平田優(ヤマハ)、成田、スポット参戦したモトクロス世界選手権のホンダワークスチームに所属するマキシミリアン・ナグルとイブジェニー・バブリシェフが、これに続いた。小方はやや出遅れて9番手。成田は、レースが中盤に入ろうかというところでトップへと浮上。ナグルとバブリシェフがこれに続くと、すぐに成田をパスして、ナグル、バブリシェフ、成田のホンダトップ3を形成。
レース後半、ナグルとバブリシェフは成田を大きく引き離し、成田は単独3番手。小方は熱田を抜いて5番手に浮上した。そして、ナグルがトップ、バブリシェフが2位、成田が3位でゴール。ホンダ勢が表彰台を独占した。小方は5位フィニッシュで、小方、小島庸平(スズキ)、成田、平田が4ポイント差でひしめきあって、ヒート2を迎えることとなった。
ヒート2、オープニングラップをトップでクリアしたのは成田。これに小方が続き、2周目にはナグルも3番手にポジションを上げて、再びホンダ勢がトップ3独占態勢を築いた。レース序盤、成田は小方を引き離していった。一方の小方は、大雨によりヘビーマディとなったコースに苦戦するナグルを抑えて2番手をキープ。しかしレースが後半に入ったところで、転倒を喫して4番手まで順位を下げた。するとその次周、今度は成田が転倒。これでナグルがトップに浮上した。
レース終盤、さらに転倒を重ねた成田は、熱田に抜かれて3番手にポジションダウン。しかしその後、すぐに熱田も転倒し、ラスト2周の段階でナグル、成田、小方、新井宏彰(カワサキ)の順となった。このままでゴールすれば、小方がチャンピオンに。しかし小方は新井に抜かれ、ナグル、成田、新井、小方の順でチェッカーとなった。その結果、成田がチャンピオン、小方がランキング2位となった。
■IA1 ヒート1
1位:マキシミリアン・ナグル(ホンダ)
2位:イブジェニー・バブリシェフ(ホンダ)
3位:成田亮(ホンダ)
4位:平田優(ヤマハ)
5位:小方誠(ホンダ)
6位:熱田孝高(スズキ)
■IA1 ヒート2
1位:マキシミリアン・ナグル(ホンダ)
2位:成田亮(ホンダ)
3位:新井宏彰(カワサキ)
4位:小方誠(ホンダ)
5位:熱田孝高(スズキ)
6位:増田一将(ホンダ)
■IA1 ポイントスタンディング
1位:成田亮(ホンダ)350P
2位:小方誠(ホンダ)349P
3位:平田優(ヤマハ)340P
4位:小島庸平(スズキ)338P
5位:熱田孝高(スズキ)313P
6位:星野優位(ホンダ)241P