【ITS世界会議13】ホンダ ITS技術「できるところからステップバイステップで」

自動車 テクノロジー ITS
ITS世界会議のホンダブース、シニア向け電動カート「モンパル」にWiFi機能を搭載した端末を用意して、歩行者や車とのコミュニケーションを実現する技術を紹介
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ITS世界会議にホンダは、車と車、四輪車と二輪車、車と道路インフラ、車と人など、通信技術を利用した相互コミュニケーションによる安全運転支援技術や交通支援システムを紹介した。

本田技術研究所四輪R&Dセンターの横山利夫氏は「ホンダは、ITSの技術を安全・安心の領域、運転して楽しい、使って楽しいといった領域に持っていきたいと考えています。我々単独でできる領域もありますが、官民一体となって実証実験を行うなど、社会の需要を確認しなければならないというのがITS世界会議に参加する狙いです」と話す。

今回の出展に関して、横山氏は「我々が考えている近い将来の交通社会を映像で流したり、自立型の安全運転支援システムと通信を使った安全支援システムをお客様に理解してもらう内容としています。ホンダはITSの領域を、日本だけではなく北米やヨーロッパなどの国際標準化の動きや、各地域のITS技術を使った安全運転支援システムのアプリーケーションの違いを理解しながら、世界共通で使えるプラットホームにしていきたいと考えていてその提案をしています」。

具体的な展示内容については「例えば、歩行車と車間の通信を考えた時に、歩行者の方に専用の端末を持ってもらうのは難しい。既に皆さんが持っている携帯電話やスマートフォンには、Wi-Fi機能が搭載されていますので、WiFiを活用しながら歩車間の通信ができないかと、アプリケーションを用意してWi-Fiを使った移動支援を紹介しています」。

「WiFiを使った通信では100m位しか通信しないとか、接続に時間がかかるなどの課題もありますが、今回展示しています歩行者とモンパルの場合、移動速度は速くなくコミュニケーションがとれることで安全運転の支援になるのではと考えて検討を進めています。一方で、4輪車と2輪車間の無線通信の場合は、移動スピードが速いので、DSRCといった移動体専用の通信方式を採用して、適材適所で安全運転支援を実現していきたいと考えています」(横山氏)と説明した。

普及が進むことで価値が生まれるというITS技術だが「無線通信は普及拡大して初めて価値が出るシステムで、相手がいないと価値は生まれない。どうやって普及拡大させるかが一番のポイントになると思います。ホンダはインターナビでリンクアップフリーサービスを始めてますので車とサーバー間のコミュニケーションは確立しています。それを基本にして、既に普及しているWiFiや、車車間に向けた高度なものにはDSRCを追加していくという、できるところかステップバイステップでやっていこうと思っています」と語った。

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