TRWは10月15日、電動油圧パワーステアリング(EPHS)システムを、フェラーリ初のハイブリッドモデル『ラ・フェラーリ』向けに提供すると発表した。
TRWのEPHSシステムでは、100kmあたり最大0.3リットルの燃費削減が可能になるとともに、従来の油圧パワーステアリングシステムと比較して二酸化炭素排出量が1kmあたり約7g削減される。
同社のEPHSでは、コンパクトなモーターポンプユニット(MPU)を従来型のラックピニオン型パワーギアに接続。他の電動パワーステアリングシステムと同様、内燃機関から独立している。
EPHSシステムは、燃費効率と快適性に優れているだけでなく、走行速度に比例したステアリング制御も提供。この調整機能によって、EPHSシステムは様々な運転環境に柔軟に適応し、駐車時や都市部での運転時に快適な環境を提供しながら、高速走行時にも安定した操舵感を実現する。