マレーシア経営者連盟(MEF)によると、6月の求人数は前年同期比35.7%大幅減の10万7796件となった。求職者らの間で懸念が広がっている。
シャムスディン・バルダン専務理事によると、民間の定年退職年齢を60歳とする「2012年最少退職年齢法」が7月1日より導入されたことで、求職者の間で競争が激しくなっている。向こう5年間で91万5,000人が企業に残ることになると見られている。多くの企業が世界経済の先行き不透明感のため模様眺めの態度を取っている。またコストの増加や売り上げの減少に直面している企業もあり、コスト削減を図り求人募集を中止する企業もでている。
マレーシア製造業連盟(FMM)によると、電気・電子(E&E)セクターでは主要な海外市場からの需要が減少しており、求人募集を中止することが見込まれている。低いポジションの雇用においては、多くの企業が多様な技術などを持った人材を求める傾向があるという。