世界各国の航空当局者が参加し、第38回国際民間航空機関(ICAO)総会がカナダ・モントリオールで開催され、日本からは桝野国土交通審議官を首席代表とし、国交省、外務省、航空会社の職員が参加した。
総会では、「国際民間航空の持続可能な成長の達成」を新しいビジョンとし、幅広い議論が行われ、各国が今後も協力していくことを確認した。
審議した結果、国際航空分野の気候変動対策については、2010年の前回総会で合意した削減目標を達成するために、2020年から市場メカニズムを活用した排出削減策の導入に向けて、その仕組みを構築することで合意した。
また、各国が航空安全プログラムの導入促進や、地域における安全情報の共有促進などを内容とする世界航空安全計画(GASP)が承認された。
将来の航空交通量の増大に適切に対応していくため、ハードとソフトを調和させ航空交通を高度化するためのロードマップである「世界航空交通計画(GANP)」が承認された。
一方、理事国選挙では第1カテゴリー理事国に立候補した11か国のうち、1位はブラジル、2位がドイツで、日本は3位に選出された。日本は1956年以降、連続して理事国に選出されている。