日本航空(JAL)は、サンフランシスコ線が、「ASPIRE」から、環境負荷を軽減する運航方式を導入している路線として、日本で初めて認定されたと発表した。
サンフランシスコ路線では、燃料効率が良く環境負荷を軽減する、3つの運航方式を導入、燃料使用量年間約25万リットル(ドラム缶1250本分)、CO2排出量年間約658トン削減を想定している。
環境負荷軽減への具体的な取り組みとしては、最新の気象予報などを考慮して、強い向かい風を避けるなど、航空会社が作成した、効率の良い経路を飛行している。対象はハワイ、オーストラリア、北米西海岸の路線(サンフランシスコ線を含む)。また、サンフランシスコ国際空港、関西国際空港では、到着機がエンジン推力を絞って最適な降下率で連続的に降下していく方式も採用している。
ASPIREは米国連邦航空局、オーストラリア管制会社、ニュージーランド管制会社、国土交通省航空局、シンガポール民間航空庁、タイ管制会社が中心となって、アジア・太平洋の環境保全のため、航空機からの排出ガスを抑える国際的な取り組みで2008年2月に設立された。環境負荷を軽減する運航方式を一定以上導入している路線は「ASPIRE Daily」として認定を受ける。