【新聞ウォッチ】“頭上注意!”危ない高速道路上の橋 635か所未点検

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年10月1日付

●消費税8%きょう表明、首相、経済対策5兆円 (読売・1面)

●車とIT連携強化、シーテックきょう開幕、自動運転車お目見え、眠気検知システムも(読売・10面)

●LCC「バニラ・エア」再出発、2路線で就航新制服も披露 (朝日・9面)

●架道橋1183本点検不備、高速道635本は放置状態(毎日・1面)

●米「自動車、規制統一」を、TPP,2国間交渉で日本に (毎日・6面)

●「自動運転車」ホンダも開発、中旬初公開 (産経・1面)

●全米のHV販売16年に500万台も、トヨタ会長、見直し示す(東京・7面)

●小型商用車を共同開発、いすゞ・GM、アジア向け(日経・1面)

●新車販売1割増、軽・ハイブリッド好調、9月(日経・11面)

●米生産アテンザ、20万台リコール、マツダ、ドアに不具合(日経・13面)

●EV走行距離2倍に、リチウムイオン電池試作NECなど (日経・17面)

ひとくちコメント

恐ろしい話である。高速道路をまたぐ陸橋(架道橋)を会計検査院が調査したところ、耐震不足やコンクリートが劣化した危険な橋が全国各地で多く見つかったという。

きょうの毎日と産経が1面トップで「架道橋1183本、点検不備」、読売なども「1500陸橋耐震不足」として、社会面などで大きく取り上げている。

記事によると、検査院が調査したのは、東日本など高速道路6会社の管内にある架道橋4484本。建設後40年以上が経過して老朽化したものが多いにもかかわらず、635本は建設後全く点検されておらず、点検したかどうか書類などで確認できない橋も548本もあったそうだ。

道路会社が建設後の架道橋は各地方の市区町村が管理するが「車も1日数台しか通らない。予算の関係もあって耐震化が遅れてしまっている」(読売)などと自治体担当者の無責任のコメントもみられる。

2009年には、静岡県磐田市を走る東名高速のどう架道橋でコンクリート片が落下したというトラブルも発生したケースもある。自動車の安全技術が進化して、眠気防止や前方の車との追突事故は防げても、頭上から突然落下する異物まで感知して回避することはなかなかできない。

「頭上注意」の看板は建設現場などにはよくあるが、これからは高速道路にもその看板を掛ける必要があるかもしれない。高速道路を走るドライバーは、国際水準よりも高い通行料金を支払っても、架道橋を通過する度々にヒャーとさせられるようでは、快適なドライブも楽しめない。

《福田俊之》

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