宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の破壊現象の記録に成功した。
今回得られたデータは、i-Ballで取得したデータとともに、今後の再突入時の運用や将来の宇宙機の開発に役立てられる。
「こうのとり」4号機は、9月7日午後3時37分頃、大気圏に再突入し、1か月以上にわたるミッションを完了した。今回のミッションで「こうのとり」4号機は、実験試料や実験装置・システム機器・クルーの日用品など、約3.9トンにもなる船内用の物資と、合計約1.5トンの船外機器・船外実験装置を国際宇宙ステーション(ISS)に運んだ。
また、「こうのとり」4号機は、ISSに補給物資を届ける役割に加え、ISSの不要品を廃棄する役目も担っており、再突入と同時にISSの不要品も燃焼廃棄された。
再突入時には、ISSから「こうのとり」4号機を観測する初の試みも実施、宇宙機の破壊現象を記録した。